# Zenzai ニューラルかな漢字変換エンジン「Zenzai」を有効化することで、高精度な変換を提供できます。利用するには変換オプションの`zenzaiMode`を設定します。 ```swift let options = ConvertRequestOptions.withDefaultDictionary( // ... zenzaiMode: .on( weight: url, inferenceLimit: 1, versionDependentMode: .v2(.init(profile: "三輪/azooKeyの開発者", leftSideContext: "私の名前は")) ) // ... ) ``` * `weight`には`gguf`形式の重みファイルを指定します。重みファイルは[Hugging Face](https://huggingface.co/Miwa-Keita/zenz-v2-gguf)からダウンロードできます。 * `inferenceLimit`には推論回数の上限を指定します。通常`1`で十分ですが、低速でも高精度な変換を得たい場合は`10`程度の値にすることもできます。 ## 動作環境 * M1以上のスペックのあるmacOS環境が望ましいです。GPUを利用します。 * モデルサイズに依存しますが、現状150MB程度のメモリを必要とします * Linux環境・Windows環境でもCUDAを用いて動作します。 ## 仕組み [Zennのブログ](https://zenn.dev/azookey/articles/ea15bacf81521e)をお読みいただくのが最もわかりやすい解説です。 ## 制約 現状、Zenzaiを用いた場合ユーザ辞書が使えません。また、予測変換にはニューラル言語モデルは用いられていません。 ## 用語 * Zenzai: ニューラルかな漢字変換システム * zenz-v1: Zenzaiで用いることのできるかな漢字変換モデル「zenz」の第1世代。`\uEE00\uEE01`というフォーマットでかな漢字変換タスクを行う機能に特化。 * zenz-v2: Zenzaiで用いることのできるかな漢字変換モデル「zenz」の第2世代。第1世代の機能に加えて`\uEE00\uEE02\uEE01`というフォーマットで、左文脈を読み込む機能を追加。